犬が認知症で噛むの？老犬が突然怒り噛むようになった理由と対策

今までとてもいい子だったのに…

最近突然怒りっぽくなり、噛むようになった！

これって、もしかして認知症の症状？

老犬の突然の変化に、どう対処したらよいのか悩んでしまいますよね。

老犬が突然怒りっぽくなり、噛むようになるのは、

犬が認知症になった場合
犬が認知症以外の何らかの原因がある場合

があります。

こちらの記事では、この大きく分けて２つの原因について、その症状と対策について紹介しています。

犬の認知症は、人間同様治る病気ではないので、

進行を遅らせる方法
予防する方法
認知症特有の行動に対処する方法

についてお話しています。

1 犬の認知症の現状　どんな犬種がかかりやすい？
2 犬が認知症になるとどうゆう症状がでるの？
3 犬の認知症への対処法は？
4 老犬の認知症以外で突然噛むようになる理由と対処法
5 全国にある老犬ホーム

犬の認知症の現状　どんな犬種がかかりやすい？

犬の認知症とは、老化に伴って認知力・反応性が低下し、学習記憶能力が衰えてしまった状態を言います。

年齢の目安としては、

小型・中型犬では10歳以上
大型犬では8歳以上

で認知症の症状が現れる場合があります。

認知症にかかりやすい犬種としては、日本犬や柴犬の発生確率が高いと言われ、認知症になった犬のうち48％が日本犬系の雑種で、34％が柴犬だったという統計もあります。

犬の世界においても、医療の発達、病気予防の徹底、ドッグフードの質の向上などにより、平均寿命が延びるとともに、認知症を発症する犬は増えてきているのが現状です。

犬が認知症になるとどうゆう症状がでるの？

犬が認知症になった時の症状を書いていきますのでチェックしてみてください。

よく見知っている室内・屋外で迷子になる
よく見知っている人を認識できなくなる
よく見知っているものに異常な反応を示す
行きたい方向と違う方向、ちがうドアに行こうとする
落ち着きなく、部屋の中を徘徊する
障害物を避けられない、袋小路から抜け出せない
なでられてもあまり反応しない
名前を呼ばれても反応しない
遊ぶこと・おもちゃにあまり興味を示さない
ほかの犬とあまり遊ばなくなったり、攻撃するようになった
指示語（まて、ふせ、ダメなど）にあまり反応せず、やろうとしてもできないことがある
飼い主に異常に付きまとうようになった
ちょっとしたことですぐ怒ったり噛んだりするようになった
同居する犬に攻撃するようになった
いつも寝ている時間になっても寝ようとしなくなった
睡眠が安定せず、不眠状態の時といつまでも寝ている状態の両方が見られる
夜中に徘徊して、遠吠えをする
日中に寝ていることが多くなった
トイレ以外の場所や、飼い主の目の前で排泄するようになった
いつも寝ている場所に排泄するようになった
排泄の前兆現象（トイレサイン）が見られなくなった
何事にも無関心になり、何をするにも億劫がる
何もない場所を見つめたり、噛みついたりする　逆にうつろな目をしている
人や物を異常に舐めつづける
目的もなくうろついたり、無駄吠えするようになった
食欲が異常に増える（何度もフードをせがむ）　逆に食欲が減る

犬の認知症への対処法は？

犬の認知症に対して、有効な治療法はありません。

もし、病院で認知症であると分かっても、対症療法的な薬を飲んだり、このような介護をしていきましょうというような指導が基本となります。

もし、

あなたの愛犬がシニアで、まだ認知症の症状が現れていない

もしくは、

ちょっと症状がでているようだが、これ以上の進行を遅らせたい

という場合には、これからお話しする方法を試してみてはいかがでしょうか。

物理的な刺激で犬の認知症を予防する方法

脳への適度な刺激が老化現象を遅らせることができることが、いろいろな研究で明らかになっています。

具体的には、

散歩コースを、今まで歩いたことのない新しいコースを歩く
飼い主がゆっくり、普通、少し駆け足で散歩させ、犬の歩き方・走り方を意識的に変える
コングなどの知育玩具を与える
日常生活で必要ない芸やトリックを教える（日頃の生活ではありえない動きが刺激になる）
マッサージをして、外からの刺激を与える
犬を連れて旅行をする（外泊が難しければドライブでも可）
新しいペットを迎えて、新たな刺激を与える

などです。

食べ物やサプリメントで犬の認知症を予防する方法

ポリフェノールなどの抗酸化物質が、アルツハイマー型の認知症の発症を予防するという研究結果があります。

また、

DHAやEPAなどオメガ3脂肪酸が認知症の予防に効果があるという研究結果があります。

具体的に抗酸化物質を摂取する方法

フードのトッピングに抗酸化物質を含む食品を与える

ブロッコリー、ニンジン、カボチャ、ホウレンソウ、リンゴなど

抗酸化物質が添加されたドッグフードに変える

例えば、「BATSUGUN シニアバージョン」というフードは、低カロリーの鶏むね肉、コンドロイチン・グルコサミンを豊富に含むサメ軟骨粉末で関節に潤い成分を、ポリフェノールとして赤米・黒米を配合している手づくり食に近いドッグフードです

BATSUGUNシニアは楽天で購入できます

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抗酸化物質のサプリメントを使う

例えば、「フラボノキューブ」というサプリメントは、瀬戸内産のレモン果皮を配合したサプリで、レモン果皮にはポリフェノールの一種であるフラボノイドが多く含まれています

近畿大学との共同開発商品です。

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抗酸化物質を犬に与える時の注意点

量をたくさん与えるとお腹をこわす（下痢になる）ことがあります
ポリフェノールの中には苦みの強いものもあるので食欲が落ちる場合があります

具体的にDHAやEPAを摂取する方法

DHA、EPAは血液をサラサラにして動脈硬化を防ぎ、脳神経細胞を活性化させる働きがあります

DHA・EPAの配合されたサプリメント

例えば、「メイベットDC」は、脳機能を改善するDHA、EPAとホスファチジルセリン、アルツハイマー予防に効果が期待できるフェルラ酸が配合されています。

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犬の認知症の各種症状への対処法

認知症の排泄の失敗の対処法

トイレの場所を増やし、トイレサイン見えたらすぐに最寄りのトイレに向かわせる
ペット用おむつを活用する

認知症の夜鳴きへの対処法

昼間寝ないようにする　軽い遊び・運動・散歩をすることで夜眠れるようにする
できない場合は、日光浴だけでもよい
孤独からくる恐怖で夜鳴きする場合がある　飼い主が添い寝してあげることで寝てくれることも
上記ができない場合には、外飼いの場合は玄関に入れる、室内飼いの場合は寝室で一緒に寝るなど
飼い主の不眠や近所とのトラブルに発展している場合には、老犬ホームに預けるなどの選択肢も考える

認知症の無駄吠えへの対処法

本当に無駄吠えかどうかの確認をする　具体的には空腹、のどの渇き、トイレ、痛みなどの要求吠え出ないかどうか確認
さっき食べたのに、また食事を要求して吠えるようなときは、知育玩具におやつを入れたものや食べにくい食器におやつを入れ、食べるのに時間がかかるようにする
夜鳴きの時同様、寂しさから無駄吠えになっている場合は、外飼いの場合は玄関に入れる、室内飼いの場合は寝室で一緒に寝るなどする

認知症の徘徊への対処法

室内飼いの場合、むかしは口にしなかったものまで口にしてしまうこともある。危ないものを置かないように
サークル・ケージに入れる　認知症が進む恐れあるので最後の手段です
迷子になっても家に戻ってこれる帰巣能力が衰えています。外に出すときはしっかりと監視し、夜も外に迷い出ないように戸締りをしっかりしましょう
飼い主が睡眠不足になるなどの負担が大きい時は、動物病院、ペットシッター、老犬ホームなどの利用も考えてみましょう

認知症の噛みつきへの対処法

目や耳が衰えて見えない・聞こえない状態で突然さわったり（犬はそう感じる）、持病などの痛みに耐えている時など突然噛んでくることがあります。犬の見える位置に立ったり、大きな声で存在を気付かせてからさわるようにしましょう
子供や他のペットを近づけさせない
どのような状態の時噛んでくるのか見極める。例えば食器取り上げる時噛むのであれば、おやつを用意し気をそらしている間に食器を取り上げるなど
症状が強くでて、飼い主だけでは手に負えないようなときには、老犬ホームなどへの預け入れも視野に入れてみましょう