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アメリカシロヒトリ駆除には石鹸水がおすすめ その理由は?
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アメリカシロヒトリというと、
果樹では、リンゴ、ナシ、桃、スモモ、アンズ、サクランボ、柿など、
街路樹では、ポプラ、プラタナス、桜など、
川辺に行くとヤナギやクルミなど
あらゆる植物にみられる害虫です。
このアメリカシロヒトリの駆除には石鹸水が効きます!
農薬は、アメリカシロヒトリの天敵である鳥や寄生バチにも影響を与え、食物連鎖の生態系を壊してしまう恐れもあります。
そこまで大きな話でなくとも、いえの密集しているところで使うとなると、お隣さんが窓を開けていたり、洗濯物を外に干していたりしていると使いずらいものです。
この記事では、そんな時でもアメリカシロヒトリの駆除に効果のある、ヒトに優しい石鹸水による駆除法を紹介しています。
なぜ石鹸水がアメリカシロヒトリ駆除に効果があるの?
成虫、幼虫含めて昆虫には、動物にあるような鼻や肺はありません。
動物の肺に相当する気管という呼吸器があり、昆虫の腹部や胸部にある気門という穴から空気を出し入れして呼吸しています。
通常、この気門はワックス(脂)でコーティングされているので水をはじき、雨水などが入ることはありません。
しかし、石鹸水(洗剤)を吹きかけるとどうなるのでしょうか?
石鹸水などの界面活性剤と言われる物質がかかると、通常混じらない脂と水が混じってしまい昆虫の気門をふさいでしまうのです。
人間に例えると口と鼻をいっぺんにふさがれた状態になるわけです。
これで昆虫は窒息死してしまうのです。
石鹸水じたいに毒があるわけではありません。
でも、実際に石鹸水で駆除を行うときには目や顔にかからないように、風のない日に行ってくださいね。
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アメリカシロヒトリ駆除用石鹸水の作り方
石鹸水の作り方はとっても簡単です。
台所用洗剤(食器用洗剤)を水で50~100倍に薄めるだけです。
500ml作るとすると、水500mlに洗剤大さじ半分です。(これで約70倍)
ただし、スプレー(噴霧器)にはちょっとこだわってほしいかな。
噴霧するスプレーは100均のスプレーよりも、このようなスプレーの方がおすすめです。
蓄圧式のガーデンスプレーです。
レバーをロックすれば、レバーを押さなくても楽に連続噴霧ができるので大変便利です。
ノズルを回すと霧の広がりが自由に調節できるので、アメリカシロヒトリが蜘蛛の巣状に固まっている時には細目で強力なシャワーを、散り散りになっている時には拡散するように吹きかけましょう。
ロングロータリーノズル付なので手の届きにくい場所の噴射にも適しています!
石鹸水がアメリカシロヒトリ駆除に効果があることがお分かりいただいたところで、アメリカシロヒトリの発生時期と駆除に適した時期について簡単に紹介しておきます。
アメリカシロヒトリの発生時期は?
アメリカシロヒトリのライフスタイルについて書いておきます。
阿武隈川の河原散策…#アメリカシロヒトリ
オニグルミの葉を食い尽くしたいました! pic.twitter.com/3preTwTsfF— いまさき ひろし (@imasaki_hiroshi) 2016年8月24日
- 蛹(さなぎ):越冬(約半年間)
- 成虫:5月中旬から6月上旬ごろまで 寿命は約10日間
- 卵:約10日間
- 第一世代幼虫:6月中旬から7月下旬ごろまで 30~35日間
- 蛹(さなぎ):約14日間
- 成虫:約10日間
- 卵:約10日間
- 第二世代幼虫:8月中旬から9月下旬ごろまで 30~35日間
- 蛹(さなぎ):越冬(約半年間)
このように、冬を越したさなぎが成虫になり産んだ卵からかえった第一世代の幼虫が害虫となる「6月中旬から7月下旬」と、この幼虫が成虫になって産んだ卵からかえった第二世代の幼虫が害虫となる「8月中旬から9月下旬」の2回にわたって発生します。
アメリカシロヒトリは繁殖力が強く、成虫1匹で700~1000個ほど卵を産みます。
第一世代よりも第二世代のほうが強く,被害が大きくなる傾向にあります。
出来るだけ、春の第一世代のうちに駆除しておくようにしましょう。
アメリカシロヒトリの駆除に適した時期は?
卵からかえった早い時期には,幼虫は産卵された葉の中にかたまっており,クモの巣状となって葉が褐変するため,目で確認ができます。
ここが、石鹸水の一番の出番ですね。
アメリカシロヒトリがずぶずぶになるまで石鹸水をかけてあげましょう。
石鹸水も使いたくない方は、枝ごと切り落とし,ビニール袋などに入れて殺虫剤を噴霧し駆除するのが効果的です。
穴を掘って土に埋めるのも推奨いたします。
体長が2㎝位の大きさになると単独行動に移るので,そうなってくると薬剤散布のほうが効果があります。
幼虫は脱皮を繰り返して大きくなりますが,巣網を離れて活動を始める頃には薬剤も効きにくくなり,駆除も難しくなります。
最終齢(5㎝程度)になった幼虫は,樹の下に降りて低木の根元などでさなぎになります。
大量発生により、樹木が丸坊主になったり、木の回りに糞が大量に落とされたりするので、害虫として扱われていますが、人間に対して害毒などはありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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