犬が吠える理由 特定の家族にだけ吠えるのはなぜ?どうすればいい

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家族で犬を飼っていると、ある特定の家族だけが吠えられたり、唸られたりすることがよくあるようです。

たとえば、

  • 家にあまりいない父親
  • たまに実家に帰ってくる学生
  • いたずら盛りの子供
  • 自分より後でやってきた(生まれた)赤ちゃん

とってもやさしいおばあちゃんが吠えられることもあるそう。

 

今までの犬のしつけ本や、あなたがネットで検索した情報では、

犬は家族の中で順位付けをしていて、自分より下の順位の者に対して吠える

と書いてありませんでしたか?

 

しかし、

最近の研究結果では、

『犬は家族との間で順位を付けない』

ということが分かってきています。

 

では、どうして特定の家族だけ吠えられるのでしょうか。

その調査研究結果をもとにやさしく解説いたします。

犬が特定の家族にだけ吠えるのはなぜ?

 

犬の順位付けの根拠となっているのが、

 

犬の祖先のオオカミは群れで生活している。

その中で、食べ物やパートナーとなる相手など限られた資源を確保するにはより上位の強いオオカミに優先権があった。

したがって、家族の一員となった犬も、その序列を家族の中に見出そうとしている。

 

という考えです。

 

しかし、この考えは、

本物のオオカミの群れの実態を見ていない誤った考えでした。

 

この考えが生まれたオオカミの群れは、

全然血のつながっていないオオカミ同士を無理やり一か所にまとめて飼育した動物園の中のオオカミの群れの中でおこったことだったのです。

 

実際の野生のオオカミの群れは、家族や親せきなどで構成されています。

その中で群れを従えるオオカミは、群れを支配する王様ではなく、群れの安全を守るリーダーであり、群れは上下関係ではなく、仲間同士の絆で結ばれているのです。

狼の群れに上下関係はない

 

では、

犬は飼い主さん家族をどう思っているのでしょうか?

 

もちろん、

犬は飼い主の家族が群れのメンバーであると理解しているでしょう。

 

それも、

血のつながらない他人同士の群れではなく、

仲間同士としての群れのメンバーとして!

 

現時点での研究では、

現在我々が一緒に暮らしている犬(イエイヌ)は

家族のメンバー一人ひとりと1:1の関係を築いている

ということが分かっています。

 

では、

どうして特定の家族にだけ吠えるのでしょうか?

その答えもこれまでの話でちょっと予想できるようになりましたか?

 

獣医学的に言うと

<優位性(支配性)攻撃・α症候群(権勢症候群) と 自己主張性攻撃行動>

 

飼い主に対する攻撃として、

以前は

優位性(支配性)攻撃・α症候群(権勢症候群)

が唱えれれていたが、

最近では

自己主張性攻撃行動と言われることが多い。

 

優位性(支配性)攻撃とは

自分の思い通りにならないと威嚇したり攻撃したりすること

 

α症候群(権勢症候群)とは

動物の群れの中でのリーダーをαと呼ぶことから、犬が飼い主に服従せず、あたかも群れのリーダーのような態度を示すこと

 

自己主張性攻撃行動とは

相手に対して自分の意思を通すための攻撃行動で、成功することにより条件付けされて、ますます攻撃行動が悪化していくこと

 

犬が特定の家族にだけ吠えるのはなぜ?

上記の最新の犬に関する研究をふまえ、

犬と吠えられる対象となる家族との1:1の関係

で見てみると原因が分かってきたのではないでしょうか。

 

例えば、

お父さんが吠えられるおうちでは

  • お父さんが犬に対して攻撃的・支配的だったり
  • からだが他の家族より大きかったり
  • 声が低くて威嚇しているように聞こえたり
  • 動作が粗暴だったり
  • 仕事のストレスを家庭に持ち込んでいたり

犬の嫌がる要素がありませんか?

 

例えば

子供が吠えられるおうちでは

  • 大きな声を出して家の中を走り回ったり
  • ドスンドスンと大きな音や奇声を発したり
  • 上から手を伸ばして犬にさわったり
  • 乱暴に頭をたたいたり

していませんか?

 

例えば

優しいおばあちゃん

家族全員で、ご飯前に吠える時には全員で無視すると決めたのに、あまりに吠えてかわいそうだからとおやつをあげてたりしてませんか?

自分の要求が通れば、また吠えればおやつがもらえると犬は勘違いしてしまいます。

 

順位や上下関係は一切関係ありません。

 

犬と吠えられる人の1:1の関係で見てみると、吠えられる原因が分かってくると思います。

 

吠えられる人が行動を変えれば、犬は吠えたり、唸ったりすることをやめてくれるのです。

 

家族全員で迎えたかわいいワンちゃんです。

犬のせいではなく、人間の行動に原因があると自覚し、犬の嫌がる行動をやめるようにしましょう。

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子供が犬に好かれるようにするには

子供が犬に好かれるようにするにはどうしたらいいの

大人は、どこに理由があるのかが分かれば治すことができます。

しかし、子供にはなかなか教えるのも大変です。

 

そのような時には、犬の「カーミング・シグナル」を教えて、子供に犬の気持ちを分かってもらうといいかもしれません。

カーミング・シグナルとは、犬が、「ちょっと興奮しすぎちゃった」と感じたときや、相手に「少し落ち着いて!」と伝えたいときにとる行動です。

 

例えば次のようなことを伝えるための行動を挙げておきますね。

 

ストレスを軽減しようとする行為

あくびをする、前足を語脚だけ上げる、ゆっくり歩く

 

私にストレスをかけないでと訴える

視線を外す、背中を向ける

 

私に注目しないでと訴える

顔をそむける、地面の匂いを嗅ぐ、まばたきが多くなる、目を細める

 

もういいかげんにしてと訴える

体をかく、体を振る

 

興奮しないでと訴える

座る、ふせる

 

あなたに敵意はありませんよ

お尻をあげる、おなかを見せる、弧を描いて近づく、舌をペロッとだす、鼻をなめる

 

「アッ ”犬の名”があくびしたよ。コレって”犬の名”がどう思っている時だっけ?」

という風に謎かけやゲーム感覚で教えてみてはいかがでしょうか?

最終的に、

犬があなたに敵意はありませんというカーミング・シグナルを子供に向かって出すようになるまで。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

家族全員が、ワンちゃんと仲良く暮らせるようになることを願っております。

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