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フェノバールで犬の夜鳴きは?セルシン、エクセグランはどう?最終手段は…
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昼間はおとなしいのに、夜中になると意味もなく単調な大声で吠え始める。
隣近所のこともあって、犬の介護疲れが極限まで来ている。
または、
うちの子の夜鳴きは、ひょっとして認知症からきている?
このような方向けに、
- 夜鳴きの原因はどこにあるのか?
- 高齢による認知症(ボケ・痴呆)による夜鳴きに処方される、フェノバールやセルシン・ホリジンなど薬について
- 予防や症状の軽減に効果が期待できるサプリメント
- いよいよどうにもならないときの最終手段は
についてお話ししています。
目次
高齢犬の夜鳴きの原因はどこにある?
まずは、認知症によるものも含め、高齢犬の夜鳴きの原因がどこにあるのか見てみましょう。
高齢犬の夜鳴きの主な原因は、
- 認知症(ボケ・痴呆)など脳や精神疾患によるもの
- 体の痛みから来るもの
- 寝たきりによる生活リズムのずれ・体内時計のずれによるもの
- 視覚・聴覚などの衰えからくる不安によるもの
- 食餌や排せつの要求によるもの
などが考えられます。
これらのうち、4、5は元気なシニア犬にみられ、頭ははっきりしているので欲求への対処や、しつけのしなおしにより対処できます。
しかし、犬の夜鳴きの原因として多い1~3の場合には、飼い主にはっきりとした原因がつかめないことが多くので、犬のことを(既往症を含めて)よくわかっているかかりつけの動物病院の先生によく相談してみることをおすすめいたします。
認知症の犬 夜鳴きの他によくみられる傾向は?
犬のしつけで夜の要求吠えは無視が基本です。
吠えて要求が通ることで、ますます吠えることをやめさせるためです。
しかし、認知症のワンちゃんの場合、要求が通っているのか、通っていないのかすら頭の中で判断出来ていないのです。
次に、認知症の犬にみられる特徴について見てみましょう。
認知症のワンちゃんの特徴
- 昼寝て、夜起きている昼夜逆転現象がみられる
- 意味不明な単調な鳴き声
- 夜中じゅう鳴いていたり、短時間悲鳴のような声を上げる
- 狭いところにはまり込むと、出られなくなる
- 右回りならずっと右回り、左回りならずっと左回りを繰り返す
- 名前を呼んでも反応がない
- 飼い主が近づいても喜ばない
- 食欲は十分にあるのに、体重が減ってきた
- 部屋の隅のコーナーで方向転換ができない
- 教えたことを忘れている
- トイレがうまくできなくなってきた
夜鳴きをする高齢ワンちゃんで、上記に当てはまることがいくつかある場合には認知症の可能性があります。
犬の認知症に対する有効な治療法は、まだ確立されていません。
しかし、
睡眠薬や抗不安薬を処方することで、ワンちゃんも落ち着き、飼い主の家族も一安心できることもあります。
フェノバールなど、犬の夜鳴きに処方される薬について
動物病院で、認知症による犬の夜鳴きで処方される薬には、
- フェノバール
- ラボナ
- セルシン
- ホリゾン
- ダイアップ
などがあります。
いずれも、犬のてんかんの薬なのですが、睡眠薬、抗不安薬・催眠鎮静剤としての働きもあるので処方されています。
フェノバール、ラボナは、バルビツール酸系の睡眠薬
- 商品名「フェノバール」の薬成分は「フェノバルビタール」
- 商品名「ラボナ」の薬成分は「ペントバルビタール」
です。
フェノバールは、長時間作用型の睡眠薬
ラボナは、短時間作用型の睡眠薬です。
有用ではあるのですが、依存性や耐性が生じやすい、血中濃度が高くなったときや中断した時の副作用が強く出るという性質があります。
そのため、限定的に使用するのは問題ありませんが、慢性的な不眠改善には、より依存性や耐性が少ないベンゾジアゼピン系の薬を処方する病院が多いようです。
セルシン、ホリゾン、ダイアップは、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬・催眠鎮静剤
- 商品名「セルシン」「ホリゾン」「ダイアップ」の薬成分は「ジアゼパム」
です。
錠剤、散剤、シロップ、座薬などがあって、ワンちゃんに合わせて与えやすいものを選ぶことができます。
速効性のあるお薬なので、フェノバールが効きにくいワンちゃんに一緒にすすめられることがあります。
フェノバールの副作用
フェノバールには、飲み始めてから2週間の間に起こる初期副作用と、長い期間飲み続けることによって起こる長期副作用があります。
初期副作用は一過性のものです。
動きが鈍くなったり、ふらついたり、ちょっと性格が変わったり、異常に食欲が出たりします。
一過性のものなので、心配はいりません。
長期副作用は、食欲が旺盛になることと、運動が減ることによる肥満です。
尿失禁を起こしてしまうワンちゃんもいます。
定められた血中濃度を大きく上回った場合の中毒症状には、肝臓の障害があります。
しかし、通常は定期的に血中濃度測定と血液検査をしながら服用するので避けることは可能です。
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犬の認知症予防を含めたサプリメントや、薬以外の対応について
老犬の夜鳴きに対する薬以外の家でできる対応
- もし、歩けるのならできる限り散歩にでて、夜まで寝ないよう抱っこしたりマッサージしてあげる
- 冬なら寝る時に、柔らかい素材の湯たんぽを添える
- 飼い主と添い寝ができるのなら添い寝する
夜鳴き対策の補助として用いるサプリメント
人間の痴呆症で実際に効果が実証されている青魚の油成分DHAやEPAの犬用サプリメントはいかがでしょうか。
DHA、EPAは血液をサラサラにして動脈硬化を防ぎ、脳神経細胞を活性化させる働きがあります。
犬用のDHA・EPAサプリでおすすめはコレ!
家でどうにもならないときの最終手段は?
薬を含めて、上記の方法すべてやってみたが夜鳴きが止まない!
という時には、どうしたらよいのでしょうか。
苦渋の決断を迫るものもありますが、いくつか挙げておきます。
- 数日間動物病院に入院させて、家族を休ませ善後策を練る
- 老犬ホームに預ける(現在お住まいの地域+老犬ホームで検索してみてください)
- 声帯を除去する(あるブリーダーさんの話では、自分では吠えてるつもりなので、それほどストレスにはならないとのこと)
- 犬用の防音ケージを設置する
犬の防音ケージについては、下記のサイトをご参考になさってください。
いまのワンちゃんに対する悩みに関して、すこしでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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