朝礼ネタ「衣替え」平安時代から現代までのスピーチ案と豆知識

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日本の会社の93%が朝礼を行っているそうです。

そこでよく行われているのが、私も過去に悩んだ経験のある朝礼のスピーチ。

毎回毎回何を話そうか悩んでいる方に、「衣替え」の歴史について書いてみましたので、ご参考にしてみてください。

「四月一日さん」って苗字どう読むの?なんて雑学も混じってます。

気になる方は、読んでみてくださいね。

朝礼の定番はスピーチとラジオ体操?

 

衣替えの起源は平安時代

衣替えとは、季節の移り変わりに合わせて衣服や調度を変えることをいいますが、その歴史は平安時代にまでさかのぼります。

当時は「更衣の日(こういのひ)」と言って、旧暦(陰暦)の四月一日と十月一日のことを言いました。

四月一日に冬装束から夏装束に、十月一日に夏装束から冬装束に衣替えしました。

また、この時代には、几帳(きちょう)などの調度品のとばりの布なども取り替えたそうです。

 

几帳(きちょう)とは

平安時代以降公家の邸宅に使われた、二本のT字型の柱に冬は練絹、夏は生絹の色鮮やかなとばりを下げた可動式の間仕切りの一種。

目隠しとして大きな部屋の仕切りに使ったり、参拝の折など高貴の婦人の身を衆目から隠す目隠しとして使われました。

ひな人形、五月人形用の几帳ですが、このようなものです。

几帳面(きちょうめん)の語源は

何事に対しても抜かりがなく、計画的で細部に至るまできちんとしている人を「几帳面な人」と言いますね。

この言葉の由来がこの「几帳」であり、几帳の骨組みとなる柱の角(几帳の面)に至るまで細かくきちんと装飾が施されていることから几帳面という言葉が生まれました

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江戸時代の衣替え

江戸時代になると、着物の種類も増え、幕府は年4回の衣替えでお城に出仕する制度を作りました。

旧暦四月一日からは、袷(あわせ 裏地付きの着物)

旧暦五月五日からは、帷子(かたびら 裏地なしの単衣(ひとえ)の着物)

旧暦九月一日からは、袷

旧暦九月九日からは、綿入れ(わたいれ 表布と裏布の間に綿をいれた着物)

 

一般庶民にもこの頃から衣替えが浸透し、これに従って衣替えするようになったそうです。

 

衣替えから姓が生まれた「四月一日さん」

日本にはたくさんの姓(名字)がありますが、四月一日、四月朔日と書く姓の方がいらっしゃいます。

「わたぬき」さんと呼ぶそうです。

これは、旧暦四月一日に、今まで来ていた冬用の綿が入った綿入れの着物から綿を抜いて衣替えしたことから生まれた姓と言われています。

会社に綿貫さん、渡貫さん、四月一日さん、四月朔日さんがいたらよいネタになるかもしれませんね。

 

明治時代以降の衣替え

明治時代になり、明治五年には和装が廃止され、洋装の着用が義務付けられました。

明治六年に新暦(太陽暦)が施行されると六月一日と十月一日か衣替えの日と制定され、軍人や警察官の制服が季節によって変わるようになり、それが官公庁や学校でも採用されるようになりました。

洋装すがたの西郷さん

この習慣は現在になっても官公庁や学校で続いているのです。

 

衣替えでお世話になる防虫剤の歴史

現代の日本では、ちょっと前までは樟脳やナフタレンなど独特の刺激臭のあるものが防虫剤として用いられ、最近では無臭の防虫剤も使われるようになってきました。

むかしの日本でも、防虫のための香袋が使われており、奈良・平安時代の重要物品を納める東大寺の正倉院には、虫の害から宝物を守る「衣被香(えびこう)」と呼ばれる防虫香が保管されています。

 

 

いかがでしたでしょうか。

朝礼のスピーチのネタになりそうですか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

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