熱中症予防に牛乳はいつ飲む?どのくらいの量飲む?なぜ効くのかも解説!

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牛乳をいつ飲むのかについては、

  • 牛乳にはお腹を刺激するオリゴ糖が含まれるので、便通のため朝飲むのがよい
  • 夜、成長ホルモンが分泌され、子供は成長に、大人は体の修復が行われるのでその材料として牛乳は夜飲むのがよい
  • 牛乳に含まれるアミノ酸のトリプトファンは、睡眠ホルモン「メラトニン」を作る元になるので夜のホットミルクがおすすめ

などと言われています。

 

では、最近メディアなどで

熱中症予防に牛乳がよいと言われていますが、

熱中症対策に牛乳はいつ飲むのがよいのでしょうか?

 

信州大学医学系研究科教授の能勢先生は、中強度の運動をした後すぐに牛乳を飲むことをすすめています。

それはどうしてなのか?

調べてみました。

熱中症予防に牛乳はいつ飲んだらいいの?

 

スポーツドリンクと牛乳の違いは?

熱中症は、大量の汗をかくことで水分やミネラルが失われ、体内バランスが崩れることにより、体温の調節がうまくいかなくなることで起こります。

そのため熱中症予防には、ミネラル・塩分・糖分の入っているスポーツドリンクを運動の合間に少しずつ飲むことが大切なわけですね。

では、

なぜ熱中症の予防に牛乳が良いという話が出てきたのでしょうか?

そこには熱中症が起こるメカニズムに関する深い話があったのです。

 

  • 高速道路を小型エンジン車でアクセルふかして走るときのガソリン補給がスポーツドリンク

一方

  • 高速道路を大型エンジン車で余裕をもって走れるようグレードアップするのが牛乳

という

働きの違いがあります。

 

  • 炎天下での運動や作業の合間あいまに水分補給するのはスポーツドリンク
  • 運動や作業終了直後にコップ1杯飲むのが牛乳

 

これが熱中症予防対策として正しいのですね。

大型エンジン車は走りも余裕が持てる

 

熱中症予防の根本的な解決法は?

ヒトは、暑い時には汗をかくことで体温を調節しています。

汗が蒸発する時の気化熱が体温を奪ってくれ、体を冷やしてくれるからですね。

 

しかし、

野球やサッカーなど激しいスポーツや、炎天下での長時間作業などで大量の汗が失われると、汗のもとである体内の血液の量が減っていきます。

 

体の中に十分な血液の量が確保できないと、心臓に十分な量の血液が戻らなくなります。

そうなると脳や筋肉、皮膚などにも十分な血液が行きわたらなくなり、体温の調節機能がうまく働かなくなって熱中症が起こります。

私が熱中症の初期症状がでた時も、朝起きてすぐ水分もとらずに草刈りをした時でしたねぇ…

 

対症療法として、スポーツドリンクを飲むことは血液の量を増やすという意味では正解です。

 

でも、

熱中症に対しての根本的な解決策は、

  • 血液の量を増やすこと
  • 筋肉(心臓に血液を送るポンプ)を増やして心臓に血液が戻りやすい環境を整えること

なのです。

 

その根本的な解決に必要なのが運動で汗をかいた後の牛乳や乳製品なのです。

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運動直後に牛乳をおすすめする2つの理由

1.しなやかで力強い筋肉を作る牛乳

学校の部活や少年野球・サッカーなど激しい運動は筋肉に負担がかかり、そのエネルギー源として糖分が使われます。

使われる糖分は、筋肉に蓄えられているグリコーゲンという物質です。

 

このグリコーゲンが、エネルギー源として使われて貯蔵量が減ってくるとどうなるのでしょう。

今度は筋肉が、血液の中からグリコーゲンの原料となるグルコース(ブドウ糖)を取り込み始めるのです。

 

しかし、

この取り込み作業は、運動が終了してしまうと作業も終えてしまうため、運動が終わったならすぐに糖分を含むものを与えなければなりません

そうしないと消費されたグリコーゲンが補充されないからです。

 

一方で、

激しい運動は筋肉の繊維も痛めつけます。

筋肉はアミノ酸が長くつながったタンパク質でできているため、筋肉の修復のためには筋肉の材料であるアミノ酸(タンパク質)も必要となります

 

そこで登場するのが、糖分とタンパク質の両方を含んでいて吸収効率も高い牛乳なのです。

一度に体内に水分を取り入れられる量は決まっているので、コップ1杯(200~250㏄)分の牛乳を運動直後に飲むのがいいでしょう

牛乳でしなやかな筋肉をつくる

 

2.血液量を増やし、熱中症にかかりづらくする牛乳

私たちの血液の中にはアルブミンという名のタンパク質が含まれています。

このアルブミンは、それなりの大きさがあるためなかなか血管の壁を通り抜けて移動するのが難しいという性質をもっています。

 

そして、

アルブミンの原料であるアミノ酸と、アルブミンを作る作業に必要な糖分を含む牛乳を飲むと、血液中のアルブミン量が大幅に増加することが知られています。

 

血液内でアルブミンの量が増えてくると、浸透圧の作用でその濃度を下げようとして水分を引き寄せるので、結果的に血液の量が増えます

 

血液の量が増えれば、

  • 汗をかいて体を冷やす
  • 体のすみずみにまで酸素や栄養素を届ける
  • 老廃物を回収する
  • 皮膚表面まで達した血液は体の表面を冷ます

このような熱中症を予防する役割を十分に果たしてくれます。

 

熱中症と牛乳を飲むタイミングのまとめ

ややきつい運動をすると体内でグルコースやアミノ酸の取り込みが活発になり、そのタイミングで牛乳を飲むことで筋力がアップして血液量も増え、熱中症や暑さに負けない体がつくられます

 

  • 子供と公園で遊んだ後に
  • 少年野球・サッカー練習・試合後に
  • 部活後に
  • ジョギング・速足の散歩後に

牛乳をグビッと1本どうぞ。

(牛乳ビンが懐かしい世代です)

 

牛乳を飲んでよいことは他にもあります。

牛乳を飲んで、筋肉をつけることは、基礎代謝を増やすことになり、結果的にダイエットにもつながっていきます。

牛乳に含まれる動物性のタンパク質は、植物性タンパク質に比べて質が高い(アミノ酸スコアが高い)ので、体の抵抗力・免疫力を高める働きも強いのです。

 

牛乳で、暑い夏を乗り切りましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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