授乳中になまもの ユッケ、馬刺し、お刺身、生卵、生ハムなど食べていい?

・このブログはプロモーションが含まれています

スポンサーリンク


妊娠中に引き続いて、何かと飲食物で制限が多く、ストレスがたまる授乳期のママさん。

たまには、お寿司やお刺身、生ガキを食べたい。

焼肉屋に行ったらユッケや馬刺し、牛刺し、レバ刺しも食べたい。

イタリアンに行ったら生ハムやナチュラルチーズ、スモークサーモンを食べたい。

あったかいご飯に、生卵をかけて食べたい。

と、思うことも多々あることでしょう。

 

でも、ネットで見てみるとこれらの食べ物については控えるようにと書いてあるサイトばかり。

ホントにそうなの?って思ったことはありませんか?

 

授乳中のお母さんが、これらの食べ物を食べてはいけない理由として挙げているのが『食中毒の危険性』です。

でも食中毒と言っても、o157やノロウイルスなど本当に危険な物から、ちょっと下痢する程度のものまで危険度も様々です。

この記事では、この食中毒・寄生虫の原因となる食べ物と危険度について調査した結果を紹介しています。

食べるか、食べないか、お悩みの判断材料にお使いください。

授乳中のなまものは食中毒の危険

 

なまものを食べてあたった、食中毒になったという場合、何が危険なのでしょうか。

 

それは、『ママが授乳をできなくなる』という危険性です。

 

ママの食中毒が母乳を通して赤ちゃんに感染するからではありません。

母乳を通して、赤ちゃんに食中毒(毒素や食中毒菌)がうつることはないのです。

お母さんの下痢、嘔吐、腹痛などにより体力的に授乳できる状態ではなくなるような食中毒菌も中にはある、ということです。

逆に、ちょっとお腹がゆるくなるだけの風邪か食中毒か見分けがつかないようなものもあるのです。

 

これから紹介する食中毒やその原因となる食材については、もし、食中毒になった場合ミルクを与えることも含め、代わりにやってくれる人がいるかどうかで食べるか、それともやめるか判断してみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク

重篤な症状のでる食中毒とその原因となる食材

サルモネラ菌

原因となる食材

  • 生卵、オムレツ、鶏刺し、牛肉のたたき、レバ刺し、ユッケ、馬刺し
  • 十分に加熱していない卵・肉・魚などが原因となります

症状

  • 食後、6時間~48時間で、はきけ、腹痛、げり、発熱、頭痛などの症状が出ます

 

黄色ブドウ球菌

原因となる食材

  • おにぎり、お弁当、巻きずし、サンドイッチなどの調理パン
  • 切り傷やニキビなどを触った手で食べ物に触れると菌がつきます
  • 加熱済みでも、その後で手に触れることで菌が付着し、増殖することで食中毒になります

症状

  • 食後30分~6時間で、はきけ、腹痛などの症状が出ます

 

腸炎ビブリオ

原因となる食材

  • すし、刺身、しらす干し
  • 生の魚や貝などが原因となります
  • 塩分がある状態で増え、真水や熱には弱い

症状

  • 食後4時間~96時間で、激しいげりや腹痛などの症状が出ます

 

カンピロバクター

原因となる食材

  • 十分に火が通っていない焼鳥、十分に洗っていない野菜、井戸水やわき水
  • 肉の中では生焼けの鶏肉やその内臓肉で感染することがある。

症状

  • 食後2~7日で、げり、発熱、はきけ、腹痛、筋肉痛などの症状が出ます

 

ボツリヌス菌

原因となる食材

  • 缶詰、ビン詰、真空パック食品、発酵食品、からしレンコン、いずし
  • 容器が膨らんでいる缶詰、ビン詰、真空パック食品は食べない
  • 1歳未満の乳児は、乳児ボツリヌス症を起こすことがあるのではちみつをあたえてはいけません

症状

  • 食後8~36時間後で、吐き気、嘔吐、筋力低下、便秘、神経症状(視力障害、呼吸困難など)がでます

 

腸管出血性大腸菌(o157、o111など)

原因となる食材

  • 十分に加熱されていない肉、よく洗っていない野菜、井戸水やわき水
  • o157やo111、o121、o128など腸管内でベロ毒を作る病原性の大腸菌です
  • 食品の中心部まで十分に加熱することで防ぐことができます

症状

  • 食後12~60時間で、はげしい腹痛、げり、血が多くまざったげりなどの症状が出ます
  • 症状が重くなると亡くなることもあります。

 

ノロウイルス

原因となる食材

  • 十分に加熱されていないカキ、アサリ、シジミ
  • 冬の味覚、牡蠣を生や十分加熱をせずに食べた場合が多い
  • ノロウイルスの保菌者が調理した料理でうつることもある
  • 熱に弱いので、85℃以上で1分間以上加熱するとよい
  • 授乳では感染しないが、接触することで感染することがあるので注意が必要

症状

  • 食後1~2日ではきけ、ひどいげり、腹痛などの症状がでます

 

リステリア菌

原因となる食材

  • ナチュラルチーズ、生ハム、スモークサーモン
  • 生乳、生肉を原料として作られた調理済み食品に多い
  • 妊婦さんやその胎児、新生児、糖尿病、高血圧の方が感染しやすい

症状

  • 悪寒、発熱、筋肉痛(インフルエンザに類似)、はきけ、嘔吐、げり

 

アニサキス(寄生虫)

原因となる食材

  • 日本近海で捕れる魚介類で160種をこえる
  • 特に症例が多いのは、サバ、しめ鯖、アジ、いわし、イカ、サンマ

症状

  • 胃アニサキス症:生食後数時間で、激しい上腹部痛、悪心、嘔吐
  • 腸アニサキス症:腹痛、悪心、嘔吐。まれに腸閉塞、腸穿孔を併発する

 

重篤ではない症状のでる食中毒・寄生虫

トキソプラズマ(寄生虫)

原因となる食材

  • 馬刺、牛刺、鳥刺、レバ刺、鹿刺、レアステーキ
  • 妊娠中初めて感染した場合、流産、早産、水頭症、視力障害など起こる可能性があるため注意していた方もおられるでしょう
  • 授乳でこの寄生虫が赤ちゃんにうつることはありません

症状

  • 多くの場合無症状
  • 発症した場合、発熱や倦怠感、リンパのはれなど

 

クドア(寄生虫)

原因となる食材

  • ヒラメの刺身

症状

  • 食後2~20時間で、一過性の下痢、嘔吐

 

サルコシスティス

原因となる食材

  • 馬刺し

症状

  • 食後5~19時間で、一過性の下痢、腹痛、倦怠感

 

 

外食時に限らず、自宅で料理して食べる時にも火を通すものはしっかり火を通し、肉・魚と野菜類ではまな板の裏表などで使い分けるなどして食中毒にかからないよう注意しましょう。

寿司やさんや焼肉屋さんなどで生ものを食べる時には、信頼できるお店で食べるようにしましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

スポンサーリンク

コメントは受け付けていません。